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NEDO、太陽光発電の大量導入に向けて3つのプロジェクトを開始

 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は8日、太陽光発電の大量導入社会に備えて、「太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト」、「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」、「太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト」の3つのプロジェクトを開始すると発表した。

 「太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト」では、太陽光発電の発電コスト低減に向けて、システムの低コスト化を図る技術開発が行われる。プロジェクトを通じて、システム効率10%向上、BOSコスト10%削減を可能とする技術、設備の自動診断技術などにより維持管理費を30%削減する技術の開発を目指し、その効果を実証試験で研究する。

 「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」では、導入ポテンシャルが大きいものの導入が進んでいない建物壁面、農業関係、傾斜地、水上の4分野への導入拡大に向け、発電コストを低減させる技術の開発・実証、導入可能性調査が実施される。また、太陽光発電の付加価値技術の開発・実証も併せて行われる予定だ。

 「太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト」では、今後大量に発生すると予測される使用済み太陽光発電システムのリサクル処理技術の開発が行われる。廃棄処分をせず売買できる有価物については、回収率向上や価値が高い状態で回収できるようにする高純度化技術を開発するとしている。

 これらのプロジェクトは、今後太陽光発電を推進していくにあたって避けて通れない課題と言えるだろう。この3つの分野で新たな技術力を身に付ければ、また新たな市場が開拓されることも予測される。今後の動向に注目したいところである。

NEDO – ニュースリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100284.html