最適な方角・気象条件について

もっとも効果を発揮する方角は?

方位角による発電量の割合

太陽光発電の出力を最大限に発揮できる方位角は真南(0°)ですので、太陽光パネルを設置する屋根が南方に向いているのがベストです。逆に北面になれば出力は極端に下がり、 太陽光メーカーが北面設置を勧めていないことも多くありますので注意しましょう。
また、東や西に位置する屋根は多少出力は落ちますが、太陽光発電を設置する上で特に影響はありません。

それぞれの方角によって得られる大まかな発電量の割合は下の図を参考にしましょう。
また多くの場合、太陽光パネルの設置枚数や方角によって、どの程度の発電量が得られるかという発電シミュレーションを各太陽光メーカーで算出してもらうことができます。

最適な屋根勾配(やねこうばい)は?

太陽光発電量を左右するものには、屋根の傾斜角(屋根勾配)も大事な要素となっていて、最も発電量を得られる傾斜角は30°とされています。 また、傾斜角は一般的に屋根勾配ともいわれ、寸表記で表されます。見積り依頼をする際に販売施工業者に提出する図面(立面図)にもほとんどこの寸表記が使用されています。

4寸勾配
屋根勾配換算表

季節や気象によっても発電量が変わる

太陽光発電量は気象によって変化します。曇りや雨のときは日射量が少ないので当然発電量も低下していきます。また、年間を通して最も太陽光発電量の多いのは一般的に5月といわれています。

猛暑の続く7月~8月は太陽光パネルに熱を持つことから若干の出力低下を招きます。
また、冬場は日照時間も短いので、通常は他の月に比べて発電量は劣る結果になります。

年間発電シミュレーション

月別に太陽光発電量が表示される発電シミュレーション。当該地域、設置枚数、方角、傾斜角などの条件から積算発電量を導きだします。太陽光発電設置を検討する上で大切な指標となります。

発電シミュレーション例