立川に「畑付き」エコアパート-太陽光発電も完備
立川市一番町に建築中の「畑つきエコアパートLoco立川一番町『柿の家荘』」(立川市一番町1)が現在、入居者を募集している。
「Loco」は、ガレントコーポレーション(杉並区)がプロデュース・運営する「畑付きエコアパート」にスポットを当てた賃貸プロジェクト。畑付きエコアパート「花園荘」(足立区)の経営や「畑がついてるエコアパートをつくろう―地球を冷やすワザいっぱいの下町プロジェクト」(自然食通信社)の著者として知られる平田裕之さん監修の同プロジェクトは、都会に居ながら自宅菜園で野菜作りなどを楽しめるほか、自然素材の建材の使用や、冷暖房への自然の力の利用など、自然との共生を感じられる暮らしを提案する。
「退職を前に、わが家の敷地の有効利用を考えたとき、月並みな土地活用では何となく割り切れない気持ちでいた。そんなとき、以前、テレビで見て印象に残っていた平田さんの『畑付きエコアパート』を思い出し、調べたところ、ガレントコーポレーションが平田さんを監修に迎え『畑付きエコアパート』を扱っていることを知った。電力などのエネルギー消費を極力抑え、太陽光や自然の空気を最大限有効利用した工法で建てられた平田さんの『花園荘』の見学を重ねる中、面白い取り組みとあらためて共感を覚え『柿の家荘』を建てようと思った」と話すのは、オーナーの嶋田敏郎さん。
同物件は木造2階建て。現在入居者を募集中の住戸は3戸で、賃料は9万6,000円~9万9,000円。間取りは2DK(49.68平方メートル)で、各戸に菜園(2.2坪~2.8坪)と太陽光発電を備える。床・壁・天井の一部には自然素材を使うほか、菜園散水用の雨水貯水だるも設置する。「四季を通じて、大家、住人、その他の方々が、お互い適度にお付き合いし楽しめるよう、いろりつき東屋も設置する。面白いと共感してくださる方に、ぜひ住んでいただきたい」と嶋田さん。
夏ごろには、同じ敷地内の築約50年の平屋住宅で手打ちうどん店の開業も予定する。「国立市の『やぼろじ』(国立市谷保)とまではいかないかもしれないが、自分で『柿の木プロジェクト』と銘打って、将来的にここを面白い場所にできれば」とも。
竣工予定は2月14日。3月2日・3日には内覧会を予定する。内覧会参加者には、嶋田さんの手打ちうどんを振る舞う。入居開始は3月上旬。詳細はホームページで確認できる。
(記事:立川経済新聞)