大阪ガス、兵庫県小野市においてフロート式太陽光発電事業を開始
大阪ガス株式会社の100%子会社であるエナジーバンクジャパン株式会社(以下、EBJ)は24日、小野市中島町自治会(以下、中島町)と共同で、「前ノ池」(兵庫県小野市中島町)において進めていた太陽光発電所の設置工事が完了し、27日より運転を開始すると発表した。
本事業は、前ノ池の水面約36,000㎡にフロート式太陽光発電設備を設置するというもの。EBJが事業スキームを構築し、JFE電制株式会社が水上太陽光発電システムの設計・施工・性能保証までを請け負った。中島町は事業用地の貸与・用地の維持管理ならびに太陽光発電設備の日常目視点検を行うという。中島町には、EBJから売電により得た収益から賃借料などが支払われるといったスキームになっている。
本発電所は、3,392枚の太陽光パネルを用いて建設された。設備容量は約850キロワット、年間想定発電量は約100万キロワット時になると見込まれている。設備の特長として、Ciel & Terre社の高密度ポリエチレンが使用されたフロート架台を用いられていることが挙げられる。これにより、紫外線による劣化・腐食に強く、強固なアンカーシステムにより台風や波に耐えうる高強度設計が実現したという。
EBJでは、初期投資不要の独自ファイナンス技術をベースに発電設備のEPCを含めた事業スキームを構築し、自治体・地元企業に向けての提案を推進しており、2013年度末時点で26件、約26メガワット分の設備を契約したという。EBJは、今後も自治体・地元企業と協力し、太陽光を始めとする再生可能エネルギー設備の設置を促進していくとしている。
大阪ガス – プレスリリース
http://www.osakagas.co.jp/company/press/pr_2014/1214615_10899.html