太陽光など再生エネ拡大、発電能力35%増 12年度末
2012年7月に再生可能エネルギーで作った電力を固定価格で全量買い取る制度が始まったことを受け、企業が太陽光発電をはじめとする再生可能エネの導入を増やしている。売電目的で再生可能エネの発電設備を導入した企業(120社)の12年度末時点の発電能力は計157万キロワットの見込みで、11年度末に比べて35%増える。
売電事業に参入した、もしくは今後参入する予定の企業の91.2%が導入する再生可能エネを太陽光と回答。導入が簡単な太陽光への集中がうかがえる。遊休地を活用したメガソーラー(大規模太陽光発電所)の開発も相次いでおり、大分県では昭和電工や日産、三井造船が自社の保有地に、鹿児島県ではIHIの遊休地に京セラがメガソーラーを建設している。
再生可能エネへの投資は拡大している。投資額を回答した企業の12年度の合計投資額は1208億円。11年度の9倍に増える。13年度は1481億円で増加が続く。合計の発電能力は13年度末には257万キロワットにまで拡大する見通しだ。
(記事:日本経済新聞)