NEDO、「太陽光発電開発戦略」を策定 – 2030年に7円/kWhを目指す
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9月30日、太陽光発電の新たな技術開発指針「太陽光発電開発戦略(NEDO PV Challenges)」を策定したと発表した。
この数年で世界の太陽光発電をとりまく状況は大きく変化した。国内においては、固定価格買取制度の後押しもあり、太陽光発電の大量導入社会の実現に着実に近づきつつある。今回策定された技術開発指針は、その変化を踏まえ、今後実現する大量導入社会を支えるために必要となる課題を整理し、解決にむけての技術的方策について検討を進め取りまとめたもの。
太陽光発電開発戦略では、発電コストの提言・信頼性向上・立地制約の解消・リサイクルシステムの確立という大量導入社会実現を支える4つの課題と、差産業の高付加価値化という産業競争力強化に必要な1つの課題が提示され、それぞれの課題に対する対処方法が示されている。その一つとして、現在1キロワット時あたり23円の発電コスト(産業用太陽光発電)を2020年に1キロワット時あたり14円、2030年に1キロワット時7円にまで低減させることを提示している。
NEDOは、導入形態の多様化や新たな利用方法の開発によって太陽光発電の裾野を拡大し、2030年太陽光発電市場において世界で勝てる分野として開発強化していくとしている。なお、資料はNEDOのウェブサイトより閲覧できる。
NEDO – ニュースリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100318.html