鉾田に太陽光発電 東京の事業者、市民出資ファンド設立
再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用し、東京の太陽光発電事業会社が27日までに、市民出資型のファンド「鹿島灘1号太陽光分譲ファンド」を設立し、鉾田市で太陽光発電設備を建設する計画を明らかにした。2月1日から一般募集を始め、4月に着工、5月稼働を目指す。今後も設置場所を増やす計画を進めている。
事業会社は太陽光発電事業を展開するゼック(東京都中央区)。
同市梶山の山林約4千平方メートルを地権者から賃借し、出力約200キロワットの太陽光発電設備を建設する。発電分は全量を固定価格買取制度を使って東電に売電する。
ファンドの募集総額は7050万円。市民から1口50万円、計141口を募る。
投資の仕組みは、売電収益を出資割合に応じて分配。利回りは年5%程度を予定する。同社は「住宅用の設備と違い、より規模の大きな設備に出資することで、コスト低減と事業の採算性が高まる。投資者には利点の多い仕組みになる」と説明している。
同社は本県のほか高松市でも同様の事業を展開。今後も県内を含め候補地を探し、3月末までに出力を計500〜600キロワットに増やし、将来的には2〜3千キロワット(2〜3メガワット)に引き上げる計画。
同社は一般募集に際し、2月から3月にかけて事業説明会を都内で開く予定。問い合わせは同社TEL03(5847)8349
(記事:茨城新聞)