日立造船、自社工場内においてマイクログリッドシステムの実証実験を開始
日立造船株式会社は14日、大阪府大阪市大正区の同社築港工場において中規模工場に対応可能なマイクログリッドシステムを構築し、実証実験を開始したと発表した。
同システムは、太陽光発電や風力発電といった複数の発電設備と蓄電設備をつなぎ合わせ、使用電力を制御することで安定した電力供給を実現するためのもの。同社では、京都府舞鶴市の舞鶴工場制御機器センターにおいて約100キロワットの設備規模によるマイクログリッドシステムの研究開発を行っており、同センター内の使用電力を約2割削減することができたという。
今回の実証実験では、500キロワットの設備規模に対応できるシステムの構築を目指すとしており、製造工場、ビルなどで運用が可能になるという。導入される設備は、太陽光発電システム(130キロワット)・蓄電設備(容量50キロワット時)・制御設備(パワーコンディショナー、コンバーター等)・負荷設備(築港工場内の空調機器)の4つ。将来的には同社のごみ焼却発電プラントを導入できるよう大規模施設への対応を目指す。
同社は、マイクログリッドシステムの実証実験を通じて、今後も地球温暖化対策の技術開発に取り組んでいくとしている。
日立造船株式会社 – 新着情報
http://www.hitachizosen.co.jp/news/2014/10/001421.html