経産省、JPEAに太陽光パネルからの落雪事故の未然防止に関する対応を要請
経済産業省資源エネルギー庁は2014年12月18日、屋根に設置した太陽光パネルに積もった雪が落下することによる事故の報告が増加していることを受け、一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)に対応を図るよう要請したと発表した。
太陽光パネルの表面はカバーガラスと呼ばれる滑らかなガラスで覆われており、雪が積もると滑りやすい傾向にある。太陽光パネルからの落雪により、隣家の壁やカーポートの屋根を壊したり、自動車のボンネットをへこましたり等の事例が報告されているという。
そのため、同庁はJPEAに対して、住宅屋根への太陽電池パネル設置に関しては機器や部材が積雪による荷重に耐えるようにするとともに、太陽光パネルからの落雪事故の未然防止について早急に以下の対応を行うよう要請した。
①積雪時の落雪の危険性、周辺器物等へ損傷を与える可能性について、同協会会員、太陽電池パネルを設置し発電事業を行っている者及び発電事業を行おうとする者に対し、再度注意喚起を促すこと。
②落雪事故防止のための適切な対策について、太陽電池パネルメーカー各社の据付工事説明書における落雪事故防止に関する項目を整理し、同協会会員に対して周知徹底するとともに、落雪事故防止に関する記載がない据付工事説明書については、当該太陽電池パネルメーカーに記載するよう促すこと。
③同協会会員を通じ、積雪地域(時々積雪する地域も含む)において太陽電池パネルを設置し発電事業を行おうとする者に対し、当該地域の気象状況や周辺状況を考慮した適切な積雪・落雪対策の実施を推奨すること。
経済産業省 – ニュースリリース
http://www.meti.go.jp/press/2014/12/20141218002/20141218002.html