神流町 メガソーラー計画復活 最大2000万円収入予想
神流町は、大規模太陽光発電所(メガソーラー)を町有地に設置するため、電子部品商社「バイテック」(東京都品川区)を事業者に選定し、五日に土地賃貸借契約を結ぶ。昨秋にいったん白紙になった設置計画が復活した。売電売り上げの分配金や賃貸料、固定資産税を合わせ、町は年間千六百万~二千万円の収入を見込む。(伊藤弘喜)
町は昨秋、五社から事業企画を受けて選定を進めたが少なくとも年間六百万円超の赤字になることが分かり、計画は白紙になった。
しかし、その後も新たに九社から提案を受け、このうち賃貸料単価が一平方メートル当たり三百六十円と最も高いバイテックを選んだ。
中之条町のメガソーラーの太陽光パネルの設置も同社が進めている縁で、中之条町から紹介があった。
契約は二十年間。同町生利の御荷鉾山(みかぼやま)南面にあるゴルフ場跡地(六五・四ヘクタール)のうち二・三ヘクタールを年間八百二十八万円で賃貸する。固定資産税は約四百万円を見込む。
着工は三月下旬で、八月中旬以降に本格稼働、売電を始める。バイテックは賃貸料とは別に、少なくとも年間約七千六百万円と見込む売電売り上げの5%を町に分配する。
跡地は町が昨年七月に民間から一億二千万円で購入したが、活用法を決めない中での購入に町民から批判もあった。
斎藤清美副町長は「昨秋は残念だったが今回はうまくいった。収入は街おこしや保健福祉に活用したい」とホッとした様子。バイテックの担当者は「地元のニーズに合った条件を提示できた」と話した。
(記事:東京新聞)