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オランダに世界で最も持続可能なオフィスが誕生

オランダのハーレンにあるドライヤーとクーラーのメーカー、Geelen Counterflowが建てた新本社は、世界で最も持続可能なオフィスであり、BREEAM認証システムで99.94%のスコアを獲得したと発表しました。

従業員50人が働くこの建物は暖房、空調、照明、コンピューターに必要な電力の50%以上を太陽光発電で賄っています。余った電力は工場でステンレス鋼のレーザー切断や電動フォークリフトの再充電に使用しています。

建材は、可能な限り環境に害を及ぼさず、耐用年限が終わったら再利用できることを意味する「Cradle to Cradle(ゆりかごからゆりかごまで)」の認証を獲得。建物は木造で、どの建材よりも二酸化炭素(CO2)排出量が少ないと考えられています。

設計は、日光の照射、大気環境、屋内照明をコントロールすることや健康によい資材を使用することで、従業員の健康と生産性のために最適化されています。

オフィスの周りには、自然の植物や花を用いた自然庭園が造られています。また、庭園には鳥や昆虫、コウモリ、両生類の営巣地があります。

Geelen Counterflowのマネジングディレクター、サンダー・ゲーレン氏は「食料や飼料にとって最良のドライヤー、クーラーを作るというたゆまぬ探求の中で、われわれは重力、空気力学、熱力学に関する自然の法則を適用している。それゆえ、新しいオフィス建設にあたって、これらの法則や自然の限界を尊重するのは理にかなったことだ。このオフィスは化石燃料を減らしていくわれわれの旅路の1つのステップである。次のステップは再生可能エネルギーだけを使用した新世代のドライヤーを開発することである」と語りました。

オフィスの設計はArchitecten en Bouwmeestersが行いました。建設管理はWagemans Bouwadvies。技術的なインスタレーションはDubourgraafが設計し、Ad van de VenはBREEAM-NLの専門家でした。

BREEAMは、建物やプロジェクトに対する世界主流の持続可能性の評価方法。世界で54万700件以上のBREEAM認定の開発が存在します。オランダではDutch Green Building Councilがこのシステムを管理しています。

Geelen Counterflowは、食料、飼料産業のためのカウンターフローのドライヤーとクーラーを開発、製造しています。同社は100のアソシエートと共に食料(コーヒー、コーンフレーク、クルトンなど)、動物飼料、水産飼料、ペットフードを製造するのに用いられる装置を提供しています。販売・サービスオフィスはオランダのほか、米国、アルゼンチン、中国にあります。

(プレスリリース)
Geelen Counterflow
http://www.geelencounterflow.com/en