太陽光発電で電源供給するトラック、熊本地震の被災地に派遣
6月14日、電源供給車「ソーラーパワートラック」が熊本地震の被災地へ出発しました。このソーラーパワートラックの派遣は、地球温暖化防止をテーマに活動をするNPO法人エコロジーオンライン(栃木県)と、災害・環境NPO法人グリーンパワーファクトリー(神奈川県)が共同で立ち上げた「Green Power for くまもと」によるものです。
今回の「Green Power for くまもと」は、電源供給車「ソーラーパワートラック」を派遣、被災地支援をするもの。防災・減災用に開発されたナノ発電所やミニソーラー、ソーラーランタンなどを寄付するほか、音楽イベントも実施する内容です。
ソーラーパワートラックは、太陽光発電と蓄電池を搭載しています。今回派遣されたトラックは4トン車であり、エンジンはディーゼル+電気モーター(ハイブリット)といった仕様です。太陽光は5kWの発電(20w x 250枚)が可能となっており、蓄電池容量は最大で37kWA(1,560Ah)です。災害時には避難所を巡回し被災者に電気を届けられるほか、荷台に支援物資も積載して運ぶこともできます。
このトラックは、イベント時に音楽用のステージとして扱うことが可能です。ステージそのものがトラックとなっているので、搬入・撤退にも時間を要しません。熊本県で開催される音楽イベント「にほんのうた熊本キャラバン」では、唱歌・童謡を中心として、熊本県出身の歌手・八代亜紀さんが出演。なお、イベントで使用する電力の一部は、ソーラーパワートラックに搭載されている太陽光発電でまかなわれます。
今回のプロジェクトでは、6月14日にソーラーパワートラックが秋田県を出発、熊本までの各地で再生可能エネルギー機器の寄付などが実施されます。音楽イベントは6月18、19日の両日で開催され、その後の帰路においては、熊本で地元の農作物をトラックに詰め込み、関東に届けられるスケジュールです。
(ニュースリリース)
一般社団法人エネルギー情報センター
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