東芝など、米国で太陽光発電と連携したEV充電システム実証試験を開始
東芝は、北米の大手ショッピングセンター「サイモンモール」を展開するサイモン・プロパティ社と、米国大手電力会社デューク・エナジー社、伊藤忠商事とともに、2月1日から太陽光発電と連携した電気自動車充電システムの実証試験を開始する。
実証試験は、米国インディアナポリスに拠点を置くNPO法人「エナジー・システムズ・ネットワーク(ESN)」が推進する、環境配慮型商業施設の構築を目指す「プラグイン・エコシステム(Plug-in Ecosystem)実証試験プロジェクト」の一環。
今回の実証試験は、サイモンモールの店舗である「クレイ・テラス」において、太陽光発電で得た電力を定置型蓄電池に蓄電。電気自動車が充電する際に、蓄電池からの放電を優先することで実配電系統の安定化を図る「プラグイン・エコシステム」の商用化に向けた検証を行う。試験終了は2014年7月の予定。
実証試験設備の構成は、太陽光発電システムと、東芝製二次電池「SCiBTM」を搭載した定置型蓄電池システム、およびこれらを制御する東芝製マイクロEMS。ショッピングセンター利用客が、ショッピング中に駐車場に設置した充電スタンド(急速充電用1台、通常充電用2台)で電気自動車に充電することにより、再生可能エネルギーの利用拡大と時間の有効活用が可能となる。
同社は、今回の実証試験を通じて、商業施設における蓄電池の充放電性能の評価、マイクロEMSの制御性能などのデータを収集し、その成果をシステムにフィードバックすることで、環境配慮型商業施設を含むスマートコミュニティ事業を展開していく。
(記事:レスポンス)