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東芝、米国でスマートな商業施設の実証試験

 東芝は31日、米国で太陽光発電と連携した電気自動車(EV)充電システムの実証試験を2月1日(現地時間)から開始すると発表した。

 今回の試験は、米NPO法人「エナジー・システムズ・ネットワーク」が推進する環境配慮型商業施設の構築を目指す「プラグイン・エコシステム実証試験プロジェクト」の一環で、北米の大手ショッピングセンター「サイモンモール(Simon Mall)」を展開するサイモン・プロパティ、米電力大手デューク・エナジー、伊藤忠商事とともに実施する。

 同試験では、「サイモンモール」の店舗で、太陽光発電で得た電力を定置型蓄電池に蓄電し、電気自動車が充電する際に蓄電池からの放電を優先することで実配電系統の安定化を図る「プラグイン・エコシステム」の商用化に向けた検証を行う。

 実際的には、利用客がショッピング中に駐車場に設置した充電スタンド(急速充電用1台、通常充電用2台)で電気自動車に充電することにより、再生可能エネルギーの利用拡大と時間の有効活用が可能になるという。試験終了は2014年7月を予定している。

 試験設備は、太陽光発電システムと、東芝製の二次電池「SCiBTM」を搭載した定置型蓄電池システム、これらを制御する東芝製マイクロEMSで構成される。

 同社は、今回の実証試験を通じて、商業施設における蓄電池の充放電性能の評価、マイクロEMSの制御性能などのデータを収集し、その成果をシステムにフィードバックすることで、環境配慮型商業施設を含むスマートコミュニティ事業を展開していくとしている。

(記事:財経新聞)