世田谷区が三浦半島にメガソーラー計画 今秋発電開始目指す
東京都世田谷区は今秋にも、神奈川県三浦市の区有地に大規模な太陽光発電所を開設する。こうした試みは23区で初。二酸化炭素(CO2)削減につながる上、売電による収益も見込めるという。区は収益を環境施策に使う方針だ。
太陽光発電所の建設場所は、平成17年に廃園になった区立三浦健康学園の跡地。21年度に建物を取り壊し現在は約1ヘクタールの更地になっている。区はこの土地の売却も検討したが、規制があることなどから、発電所にすることにした。
発電所の年間想定発電量は約44万キロワットアワー。区によると、一般家庭約130世帯分に当たり、年間204トンのCO2を削減できる。
CO2削減だけでなく、太陽光発電は区に財政的恩恵ももたらすという。再生可能エルギーをめぐっては、一定期間電力会社が電力を固定価格で買い取る仕組みがあり、区は「かなりもうかる」としている。
計画では、発電所設置者は区になるが、太陽光発電パネルなどは一般業者から借り受ける。区が直接パネルなどを購入しないのは、メンテナンス料などを節約するためだという。
業者の選定は夏前に行う予定。選定に当たっては、区が損をしないように出力保証付きのプロポーザル方式にする。設備のレンタル料は年1400万円。売電による収益は年1700万円を見込んでいる。
(記事:MSN産経ニュース)