東芝、住宅用太陽光発電システムの長期保証制度を開始
東芝は、自社製の住宅用太陽光発電システムの長期保証制度「パワフル保証」を3月1日に始める。太陽電池モジュールの出力は最長20年、太陽電池モジュール、パワーコンディショナー(電力変換器)、接続箱などの構成機器は15年保証する。これまではシステム構成機器を10年間保証する「10年保証」制度を提供してきた。
パワフル保証は、太陽電池モジュールの出力が保証した値を下回った場合や、システムを構成する機器が故障した時に、出張・点検修理や機器交換の費用を東芝が全額負担するサービス。機器はほかに昇圧器、東芝の純正架台が対象になる。加入申し込みが必要な有償サービスで、設置容量が5kWのケースだと4万2000円となる。
太陽電池モジュールの出力の保証値は、設置日から10年間が下限値(公称最大出力の90%)の90%、10年経過時から15年までが下限値(同)の85%、15年経過時から20年までが下限値(同)の80%。機器のうち、テレビやパソコンで発電状況を確認するためのコミュニケーションユニットや表示器に関しては1年間の保証となる。
再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で余剰電力が対象の設置容量10kW未満に加え、全量買い取りの10kW以上についても50kW未満まで対応する。パワフル保証開始前でも、2010年4月以降に東芝製の住宅用太陽光発電システムを設置していれば加入できる。太陽光発電システム各社の競争が激化する中、厚い保証で差別化する。
(記事:nikkei BPnet)