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太陽光発電のパネル設置、学校屋根貸し出し 愛知県が企業に

 愛知県は2013年度から、県立学校など公共施設の屋根を太陽光パネルの設置場所として民間企業に貸し出す。空き地が少なく、大規模な発電施設が設置できない県内の都市部での自然エネルギーの普及を図るのが狙い。

 計画によると、県が所有する学校や役所などの屋上を企業に有料で貸し、パネルを設置してもらう。企業は発電した電気を電力会社に販売し、収入を得る。

 4月以降、企業の公募を開始。具体的な対象となる施設や賃料はこれから詰めるが、一般的には賃料は1平方メートル当たり年100円以上、期間は20年というケースが多い。パネルの設置費用や管理費は企業が負担することを想定している。

 再生エネルギーで発電した電気を電力会社が買い取る制度が昨年7月にスタートし、同様の取り組みは埼玉や神奈川など全国の自治体が始めている。

 名古屋市も13年度に24施設の屋根、約3万平方メートルを民間に貸し出す。ゴミ収集車の基地となっている環境事業所16カ所をはじめ、焼却工場、資源選別拠点などで貸し出しを始める。費用対効果などを検証し、14年度以降に本庁舎や小中学校への拡大を検討する方針で、太陽光発電設備を運用する事業者の募集は4月以降に始める見通しだ。

(記事:日本経済新聞)