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西部ガス、太陽光発電事業を強化 北九州に単独運営施設

 西部ガスは太陽光発電事業を強化する。初めて同社単独で運営する出力1700キロワットの発電所を北九州市に建設。2012年10月に稼働した長崎市の発電所では、敷地内に新たな発電設備を設置し、出力を2.5倍に引き上げる。投資額は合計7億円。

 1月に設立した100%子会社、エネ・シードネクスト(福岡市)が北九州市若松区に「響南太陽光発電所」を建設する。約2万2300平方メートルの敷地に太陽光発電パネル6900枚を設置。4月に着工、7月に発電を始める。全量を九州電力に売却する。投資額は4億5千万円。

 西部ガスは昨年4月、太陽光発電事業に参入。千代田化工建設や旭硝子などと共同出資会社を設立して、発電所を運営してきた。売電に関する九電や官公庁などとの手続き、資材や設備の調達などノウハウが蓄積できたことから、自社での運営に乗り出す。

 千代田化工と共同で昨年10月開設した「エネ・シード長崎太陽光発電所」では2億6千万円を投じ、出力900キロワットの設備を増設、総出力を1500キロワットに引き上げる。7月から売電を始める。

 西部ガスは5カ所で太陽光発電を運営・計画、出力は総計2万7千キロワットとなる。再生可能エネルギー固定価格買い取り制度での太陽光発電の価格は今年度の1キロワット時あたり42円から、来年度以降引き下げられる見通し。ただ、当面は採算に合うとみており、事業拡大を進める計画だ。

(記事:日本経済新聞)