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野洲市有地で太陽光発電

 野洲市は、再生可能エネルギー普及のため、長年未使用のままになっていた同市吉川の市有地二・四ヘクタールを、京セラ(京都市)を代表とする企業の連合体に二十年間貸し出し、連合体が大規模太陽光発電を行う事業実施協定を締結した。四月に工事に着手し、九月から発電所の運用を開始する計画だ。
 市企画調整課によると、設置される太陽光発電のパネル数は七千四百四十八枚で、出力は一・八メガワットほど。供給可能な発電電力量は年間百七十九万七千六百キロワット時と見込まれ、一般家庭五百世帯分の年間電力消費量に相当するという。京セラなどは、環境に優しいクリーンエネルギーの創出のほか、小中学校をはじめとする環境学習にも活用する方針だ。
 建設予定地はマイアミ浜オートキャンプ場の南側にある。合併前の旧中主町が二十五年以上前に公共施設誘致のために取得したが、実現に至らず長年使われていなかった。市は昨年秋、活用のために事業者を公募していた。
 この大規模太陽光発電事業により、市にとっては再生可能エネルギーの普及を通じたまちづくりができるほか、市有地の貸付料年間三百万円や固定資産税年間百二十七万円の収入が見込める。除草などの市有地管理費年間百五十万円の歳出削減もできるという。
 市は、三月には京セラなどと土地賃貸借契約書を作成する予定。

(記事:中日新聞)