カナダが紛争処理で上訴=太陽光発電制度の差別問題―WTO
世界貿易機関(WTO)は6日、カナダ・オンタリオ州での太陽光や風力発電制度をめぐり、日本と欧州連合(EU)がWTO提訴した通商紛争で、カナダが一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)判断を不服として、上級委員会に上訴したと発表した。
問題となったのはオンタリオ州が2009年に始めた太陽光、風力による発電の固定買い取り制度。日欧は同州で生産された発電設備を使う事業者の参入しか認められないのは、国内外の製品差別を禁じたWTO協定に違反するとして10年に提訴。12年末のパネル判断でカナダは敗訴した。
(記事:産経ニュース)