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太陽光発電補助金申請が過去最高に 住宅用伸び順調

 住宅用太陽光発電設備の設置に対する本年度の県補助金の申請件数が、過去最高となることが確実になった。6日現在の申請件数は1158件。予想を上回る申請に対応するため、9月補正予算で積み増しした金額をほぼ使い切るペースとなっている。

 太陽光発電設備の単独設置に対する福井県の補助は出力1キロワット当たり2万4千円(上限4キロワット)。当初予算で設けた750件の補助枠は昨年8月の時点でいっぱいになり、9月補正でさらに400件分、3660万円を追加計上していた。

 現時点で9月補正分を含めた補助枠1150件をすでに上回っているが、蓄電池併設のケースを補助する枠にはまだ余裕があり、その予算を単独設置に回すことで1200件前後の申請までは対応可能だという。

 県は現在の形での太陽光発電設備設置の補助制度を09年度から始め、初年度の実績は660件。10年度783件(併設設置含む)、11年度1042件(同)と推移し、いずれの年度も予算不足から単独設置の申請は年度途中で打ち切ってきた。

 申請数の順調な伸びについて、県環境政策課は「固定価格買い取り制度が始まり、再生可能エネルギーや省エネに対する県民意識が高まっているのではないか。本年度は補助のニーズに対応できる見通しが立ち、ほっとしている」としている。

 同課によると、11年度末の県内での住宅用太陽光発電設備の累計導入件数は5531件で、導入率は2・8%。県は13年度末に導入率を4%に引き上げる目標を設定している。

(記事:福井新聞)