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太陽光発電装置などの用途に適した耐圧600VのIGBT

 インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は2013年2月、耐圧600VのIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)を3品種発表した。スイッチング周波数が8~30kHzと、高速で広い周波数範囲を必要とする無停電電源(UPS)や太陽光発電装置、電磁調理器、産業用モーターといった用途に向ける。

 新製品は、最大コレクタ電流が40Aの「IRGP4640D」、50Aの「IRGP4650D」、60Aの「IRGP4660D」の3品種がある。これらの製品は、薄型ウエハー上にトレンチ構造を用いて製造されており、高いスイッチング周波数で動作させる場合でも、導通損失とスイッチング損失を低く抑えることができる。また、逆回復電荷(Qrr)が小さいソフトリカバリダイオードも同一パッケージ内に実装されている。

 新製品は、短絡耐量が5μsで高速スイッチング向けに最適化されており、並列接続しやすいようコレクタ-エミッタ間の電圧VCE(on)は1.6Vと低く、温度係数は「正」である。新製品はスイッチング周波数範囲が広い用途にも適しており、より高いシステム効率と優れた過度特性を得ることができる。

 パッケージはTO-247で供給され、最大接合部温度は175℃である。1万個購入時の参考単価の一例は、最大コレクタ電流が40AのIRGP4640Dが2.15米ドルより。

(EDN Japan)