昭和シェル、17年に太陽電池5割コスト削減 石油は2割以上
昭和シェル石油は18日、2013~17年の5カ年の中期経営アクションプランを発表した。石油事業は12年比20%以上のコストを削減。太陽電池では17年に主力品の生産コストを約5割低減させ、中国勢などとの競争に備える。
同社は石油事業で製油所の省エネなどを徹底し、5カ年で4千億~5千億円の営業キャッシュフローを見込む。現在、事業別の営業損益が赤字の太陽電池事業は13年以降の黒字化を計画している。通常の設備投資や配当を含めた総投資額の3分の1を韓国での石化製造プロジェクトへの参画、太陽電池の新製品の工場などにあてる方針。
電力事業はすでに決定した東京ガスとの共同出資の発電所の増強に加え、メガソーラー(大規模太陽光発電所)や、新規の大規模電源への参画も探る。全体の具体的な投資額や収益見通しについては明らかにしなかった。
(日本経済新聞)