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太陽電池セルの米国特許総合力ランキングが発表

特許評価を手がけるパテント・リザルトは、2013年1月から欧米にて本格運用が始まった「共同特許分類(CPC)」を用い、米国における太陽電池セル分野について、参入企業の競争力に関する調査をまとめ、特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」を発表した。

その結果、1位「EMCORE SOLAR POWER INC」、2位「SOLOPOWER INC」、3位 「NANOSOLAR INC」という結果になった。

1位のEMCORE SOLAR POWER INCは、「IIIーV属半導体太陽電池を使用する集中太陽光発電システムモジュール」など、「【Y02E 10/544】III-V族化合物太陽電池」分野で注目度の高い特許を有している。

2位のSOLOPOWER INCは、「薄膜太陽電池用の前駆体層および化合物半導体層の形成方法、およびこの形成方法により製造された太陽電池」など、特に「【Y02E 10/541】CIS薄膜系太陽電池」分野で注目度の高い特許を多く有している。

3位のNANOSOLAR INCは、「Solution-based fabrication of photovoltaic cell」や「伝導性障壁層と箔担体を有する光電池装置」など、SOLOPOWER INCと同様に「【Y02E 10/541】CIS薄膜系太陽電池」分野で注目度の高い特許が見られる。

2006年から現在までの推移をみると、SOLOPOWER INCとNANOSOLAR INCの2社が総合力を大きく伸ばしている。

同調査で出願件数が多い上位10社の太陽電池セルの材料別出願状況において、日本企業をみると「キヤノン」「半導体エネルギー研究所」「三洋電機」の3社は、1990年代に「【Y02E 10/548】アモルファスシリコン太陽電池」分野への出願が多く、2000年代以降は「【Y02E 10/545】微結晶シリコン太陽電池」分野への出願を増やしている。

一方「シャープ」は「【Y02E 10/542】色素増感型太陽電池」分野と「【Y02E 10/544】III-V族化合物太陽電池」分野、ソニーは「【Y02E 10/542】色素増感型太陽電池」分野への出願が多数を占めている。

(環境ビジネス)