大規模太陽光発電 鹿沼市 3年間 補助金
鹿沼市は四月から、最大出力五百キロワット以上の大規模太陽光発電施設を設置した事業者に対し、三年間にわたって補助金を交付する制度を始める。参入を促し、エネルギーの地産地消を進める狙い。市の二〇一三年度当初予算案で、新規事業として関連経費を計上した。
発電施設を市内に設置し、電気事業者と電力の全量買い取り契約を結んだ事業者が対象。一六年一月までに申請すれば、向こう三年間活用できる。
事業者は、最大出力に二千六百円を乗じた額か、発電施設への固定資産税額のうち、低い方の金額を年度ごとに受け取れる。市の試算では、最大出力二千キロワットの場合、年間五百二十万円、三年間で計千五百六十万円が交付される見込み。
市によると、地表に設置する大規模太陽光発電は、太陽光パネルに覆いかぶさる恐れがある雑草への対応が課題。事業者が大量の除草剤をまき、環境を汚染することも考えられるが、法律での規制は難しいという。
市の担当者は、こうしたケースでも「補助金申請の手続きの中で、市が指導できるようにもなる」と、環境保護面での効果も期待している。
(東京新聞)