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宇久島にメガソーラー計画

 佐世保市の離島、宇久島(同市宇久町)で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画が浮上していることが18日、分かった。関係者は詳細を明らかにしていないが、整備面積は島全体の約4分の1に当たる約660ヘクタール、出力は400メガワット級とされ、実現すれば国内最大級で世界でも有数の規模となる。地元市議らの推進側が現在、住民の同意を得るため説明会を開いており、実現するかは現時点で不透明だ。

 説明会に参加した住民の話や長崎新聞社が入手した資料によると、計画はドイツの太陽光発電所開発事業者が主体とされ、大岩博文市議が推進世話人代表。島内各所の耕作放棄地など民有や住民共有の遊休地を、20年間借り受けて整備。九州本土まで海底送電線を通して売電する。総事業費は1千億円規模とみられる。

 宇久島は2006年、旧北松宇久町が同市に合併、人口は約2400人。漁業や農業が基幹産業だが、人口減少や高齢化が急速に進んでおり、活性化が課題となっている背景がある。大岩市議は取材に「住民への説明が終わるまで何も話せない」としている。

 宇久島では09年に大規模な風力発電所の建設計画が表面化したが、住民の反対でその後、計画は進展していない。

(長崎新聞)