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中部電、タイの太陽光発電に出資 数十億円規模

 中部電力は26日、タイで現地企業が進めている太陽光発電事業に出資したと発表した。出力は計3万900キロワットで、中部電の出資額は数十億円規模。中部電が海外で再生可能エネルギーの太陽光に投資するのは初めて。

 タイ中部と北部に計6カ所のメガソーラー発電所を開発・運営する事業会社の株式の49%を取得した。うち2カ所(計7400キロワット)は既に営業運転を開始しており、残り4カ所(計2万3500キロワット)は今年中に順次完成する見通し。

 発電した電力はタイの発電公社が全量を買い取る契約で、再生可能エネルギーに対する同国の補助金制度の適用を受けることになる。中部電は2001年にタイで発電事業を開始し風力発電などにも参画してきた。タイを拠点に電力需要が伸びる東南アジアで事業を拡大する。

 中部電の海外投資は今回のプロジェクトで15件目になり、持ち分出力は約326万キロワット。同日会見した中部電の水野明久社長は「東南アジア、北米、中東の3つは海外事業の重要地域。技術を活用して収益を伸ばし、経営基盤の強化につなげたい」と述べた。

(日本経済新聞)