ユアテック、富谷にメガソーラー 14年1月運転開始
ユアテックは27日、宮城県富谷町に出力約1200キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設すると発表した。新たに設立する子会社ユアソーラー富谷(仮称)が運営を担う。ユアテックは太陽光発電所の建設実績はあるが、運営まで手掛けるのは初めて。
東北での太陽光発電事業をめぐっては、九州電力子会社の九電工(福岡市)が昨年12月、名取市公募の事業を受注するなど、競争が進む見通し。ユアテックは子会社による発電所運営を通じてノウハウを蓄積し、事業拡大を目指す方向だ。
新しいメガソーラーは富谷町石積の産廃処分場跡地(約3ヘクタール)で5月に建設を始め、運転開始は来年1月を予定する。年間発電量は一般家庭300世帯の使用量に当たる約110万キロワット時を見込む。
総事業費は約4億円。発電した電力は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度に基づき、全て東北電力に売電する。
新会社は4月に設立する。資本金2億円で、ユアテックが95%を、敷地を所有する建設業の三浦組(仙台市)が残りを出資する。
ユアテックは再生可能エネルギー関連工事の受注拡大を目指し、昨年12月に専門部署「新エネ推進プロジェクト」を設置。事業提案から建設、保守までを一貫して担える体制を整えてきた。
同社は「今後2~3年は関連市場の成長が続くと予想される。お客さまの幅広いニーズに応えられる体制を築きたい」としている。
(河北新報)