市民出資で太陽光発電 民間の「ゼック」 県内で初実施
市民から出資を募って太陽光発電パネルを設置し、売電収入を分配する「太陽光分譲ファンド」を民間の「ゼック」(東京都、柳川勇夫社長)が県内で初めて実施する。
鉾田市の林野約四千平方メートルに太陽光パネル八百枚(最大出力百九十二キロワット)を設置し、発電した電力を全量、東京電力に売却する。売電収入からパネルの維持管理費などを差し引き、出資者に分配する。年間平均分配率は8・5~8・7%を見込む。
一口五十万円で百四十一口、計七千五十万円を募集する。募集期間は二月一日~三月三十一日。四月に着工し、五月から発電を開始する予定。事業期間は二十年。今後も県内に太陽光パネルを設置し、事業を拡大していく計画という。
柳川社長は「大企業だけが恩恵を受けてきた全量買い取り制度に個人で参加できる。遊休地を有効活用して地域活性化を図るメリットもある」と話している。問い合わせは同社=電03(5847)8349=へ。(林容史)
(東京新聞)