川内村に太陽光発電所…来春完成目指す
川内村上川内の牧草地に、約6000キロ・ワットの太陽光発電所が建設されることになり、設置するジェナ・ソーラー合同会社(東京都)と村との基本協定が締結された。
同社などによると、予定地は村西部の高塚山中腹にある約9・3ヘクタールの村有地。事業費約18億円で、5月に着工し来年3月までの完成を目指している。約1200世帯分の電力をまかなえるとしており、年間約2億7000万円の売電収入を見込んでいる。
同社はドイツのノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州が設置したエコセンターNRW社と、石川県の電気設備会社菱機工業が出資。川内村には、震災後、ドイツからの義援金で郡山市の仮設住宅敷地にコミュニティーセンター(村内に移設予定)が贈られており、エコセンターNRW社が建設にかかわったことから、村と同州の交流が続いている。
2月26日、村役場で行われた締結式には、同州のレンメル環境大臣が立ち会い、「皆さんは将来に向かって新しい展望を作っている。プロジェクトは世界への発信になるのではないか」とあいさつ。遠藤雄幸村長は「再生可能エネルギーの導入が進むドイツから協力いただけることを心強く感じている。施設は川内村だけでなくて日本が復興するシンボルとなると信じる」と応じた。
(読売新聞)