青果市場に太陽光、さいたま春日部市場 売電、収益下支え
青果市場を運営するさいたま春日部市場(埼玉県春日部市)は6月、太陽光発電システムを稼働する。市場の競売場と事務所の屋根に太陽光パネルを設置し、東電に売電して事業化する。
競売場などの屋根約3000平方メートルのうち、ひさし部分などを除いた約2000平方メートルにパネルを敷き詰める。設備投資額は約1億円。発電能力は80世帯分に相当する約300キロワット。売電価格は年間1200万円を見込む。
青果市場は取引量の減少などから厳しい経営環境が続く。「太陽光発電による売電収入で収益を増やしたい」(折原稔専務)考えだ。再生可能エネルギーの活用で、イメージアップにもつながるとみている。
埼玉県は、地域でのエネルギー創出などに取り組む「埼玉エコタウンプロジェクト」を進めており、本庄市と東松山市をモデル都市に指定している。
賛光精機(本庄市)が12月にJR本庄早稲田駅近くで大規模太陽光発電所(メガソーラー)を稼働するなど、民間による事業化も進んでいる。
(日本経済新聞)