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東北大、ITでエネ地産地消-太陽光・リチウム電池活用で実証

 東北大学大学院環境科学研究科は、エネルギーの地産地消と災害時における電力確保を目的として「スマートビルDC/ACハイブリッド制御システム」を同研究科の建物に導入し、実証を進めている。太陽光発電とリチウムイオン二次電池を組み合わせて直流給電を行い、電気の変換ロスを削減。IT活用による最適制御の実現を目指す。実際に使用している建物では珍しい取り組みだと言えそうだ。(村山茂樹)
 「常識と先入観を捨てることが大切だ」―。東北大学大学院環境科学研究科の田路和幸研究科長は2月25日、エネルギー問題に関心の高い中小企業の経営者の会議で直流給電のメリットを訴えた。
 同研究科の建物は最大出力60キロワットの太陽光発電による直流給電を実施。太陽光で発電した直流(DC)の電気をリチウムイオン二次電池を介し、DCで駆動する電気製品や照明に直接供給する。

(日刊工業新聞)