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マンションも「太陽光」時代 戸別供給もOK

 太陽光発電システムを導入するマンションが増えている。戸建て住宅に比べると1戸当たりの屋根が狭いことが壁になっていたが、太陽光パネルの発電効率の向上で、今後の普及が見込まれている。

 大和ハウス工業が公開した「プレミスト南千里津雲台」(大阪府吹田市)の屋上に設置されたパネルは、全351戸のうち38戸に電気を供給する。廊下など共用部の照明にも太陽光を利用する。

 戸別供給する電力で、標準世帯の使用量の半分程度を賄えるという。太陽光発電を使う世帯から月2400円を集めて修繕費用にあてる。直近の契約率は約8割と上々だ。

 長谷工コーポレーションが2014年1月の完成を目指す「プレージアブラン東園田」(兵庫県尼崎市)は、屋上の太陽光パネルから全108戸に電力を供給する。標準世帯が使う電力の4分の1程度を供給できるという。各世帯に設置したモニターで発電量などが確認できる仕組みで、余った電力は電力会社に売ることもできる。

 マンション販売は、14年4月に実施予定の消費税引き上げを控え駆け込み需要が期待されるものの、「太陽光の利用で差別化を図る」(大和ハウス)動きが広がりそうだ。

(読売新聞)