室蘭・佐々木機工が太陽光発電蓄電機を販売開始
産業機械・器具販売の佐々木機工(本社室蘭市東町、佐々木智弘社長)がポータブルソーラー発電蓄電機の販売を開始した。昨年11月末の室蘭・登別地域の大停電を受けて取り扱いを決めた。太陽光で発電、蓄電するため、停電や災害時でも電気の使用が可能になる。東日本大震災から2年が過ぎ、同社では一般家庭、事務所などへのPRに力を入れている。
商品名は「ラクソーラーミニ」で、石川県金沢市のバッテリーリサイクル業「リプラス」から販売権を取得。太陽エネルギーで発電した電力を内蔵バッテリーに蓄え、家庭用、事務所用電源として使用できる。
ソーラーパネルで2日程度、家庭用100ボルト電源だと約10時間で満充電になる。使用可能時間はノートパソコンで約6時間、携帯電話で約30時間、付属のLEDライトで約15時間。1~2カ月に一度の補充電で満充電を維持でき、未充電でも太陽光があればすぐに使用できる。
本体が高さ26センチ、幅23センチ、奥行き10・5センチ、重さ5キロ、ソーラーパネルが高さ40センチ、幅35センチ、奥行き2・5センチ、重さ2・1キロとポータブルサイズなので1人でも持ち運びが容易だ。
発電時の燃料が不要で、二酸化炭素(CO2)排出量はゼロ。音が静かで臭いもないため、室内での使用にも支障がない。非常時以外でも、キャンプなどのアウトドアや工事現場、イベント会場などで威力を発揮しそうだ。
販売価格は税込みで3万9800円。佐々木機工のサイト「北のツールBOX」(http://www.kita-toolbox.com)で購入できる。
加茂川詠児総務課長代理は「10~20ワットの石油ファンヒーターも使えます。今後の停電、万一の災害に備えて家庭、職場への常備をお薦めします」とアピールしている。
問い合わせは佐々木機工総務部、電話0143・47局5428番へ。
(室蘭民報ニュース)