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太陽光発電普及を支援、小田原市が公共施設の屋根貸しへ/神奈川

 小田原市は太陽光発電の普及策の一環として、学校など公共施設の屋根を貸し出す事業を始める。市内業者を対象に18日、説明会を開催、事業計画の提出を受けて5月に決定する。

 貸し出すのは、富水小学校(飯田岡)、下曽我小学校(曽我原)、水道局第3水源地資材倉庫(成田)、曽我みのり館(上曽我)の4カ所。総面積は約3600平方メートル。市が市有施設の屋上や日当たりが良い屋根部分を提供。業者は太陽光発電のパネルを設置して売電などを行う。

 市は2年前の原発事故を受けて太陽光や小水力など再生可能エネルギーの拡大を掲げ、分散型地域電力の確保を目指している。

 このうち太陽光発電は固定価格買い取り制度を追い風に民間の参入意欲が高まっている。そこで市は地域経済の活性化につなげる目的から、事業者を市内に本社を置く法人に限定した。

 また、市立小は災害時の指定避難所になる。停電対策として電力を無償で供給してもらうことで防災拠点の機能を高める狙いもあり、公募条件にした。

 貸出期間は最長25年。市は提出された事業計画を精査する過程で使用料を個別に決めていくという。

 市の適地調査では、195の市有施設のうち50カ所程度が貸し出し候補に挙げられている。

(カナロコ(神奈川新聞))