福田酒造が太陽光発電活用
平戸市志々伎町の福田酒造(福田詮蔵主)は、太陽光発電を活用し、日本酒の冷蔵や、もろみ管理などに掛かる電気料金を減らす取り組みを始めている。
太陽光発電パネル(1枚165センチ×99センチ)は、鉄骨3階建ての酒蔵「音香成蔵(ねかせぐら)」の屋根に1月中旬、195枚設置した。年間発電量は4万6800キロワット時で、福田酒造の年間消費電力量約13万3千キロワット時の35%を占める。全量を1キロワット時あたり42円で九州電力に販売する予定で、年間約200万円になる見込み。福田酒造の電気料金の7割超を補える計算となる。
福田蔵主は「特に8月は日本酒の貯蔵、12月は仕込みで電気代が掛かっていた。酒造りにはきれいな水や空気が不可欠。これからは自然エネルギーを生かした”地球に優しい酒”を目指していきたい」と話している。
福田酒造は1688(元禄元)年、平戸藩御用酒蔵として創業。ジャガイモ焼酎「じゃがたらお春」や麦焼酎「カピタン」、日本酒「福鶴」などの銘柄で知られている。
(長崎新聞)