九電工、九州外でメガソーラー 第1弾は宮城県
九電工は九州域外でメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業に乗り出す。第1弾として宮城県名取市で地元企業と組み、発電出力2000キロワットのメガソーラーを建設。2014年7月に稼働を始める。太陽光発電の買い取り価格は現行の1キロワット時当たり42円から13年度には37.8円に下がるが、収益性は依然として高いと判断。今後は九州域外でも同事業を積極展開する。
同社は土木・建築工事を手掛けるグリーン企画建設(名取市)と共同でメガソーラー事業を展開する。九電工が70%、グリーン企画建設が30%を出資し、4月に有限責任事業組合(LLP)を設立。同組合がメガソーラーを運営する。
総事業費は約6億4000万円で、7月に着工する。年間発電量は220万キロワット時を見込み、全量を東北電力に売電する。
九電工は佐賀県武雄市(出力1000キロワット)や同県多久市(同1088キロワット)など九州でメガソーラー事業の準備を進めている。今後は九州域外でも同事業を拡大し、収益の柱に育成する。
(日本経済新聞)