中部国際空港、空港で太陽光発電実証実験
中部国際空港（愛知県常滑市、川上博社長、０５６９・３８・７７７７）は、空港内の立体駐車場を使った太陽光発電システムの実証実験を始めた。太陽光パネルの種類やパネルの設置角度を変えて発電効率を調べる。海上空港での実験により、強風や塩害などが発電に及ぼす影響も検証する。これまで太陽光パネルが設置されていない駐車場壁面などの利用の可能性を探る。
実験では化合物系と多結晶系、薄膜系のパネル１３２枚を使用。駐車場の壁面約２００平方メートルに、地面に対して４５度、６５度、９０度の３通りの角度でパネル設置し、それぞれの発電効率を比較する。
パネルの合計出力は２３・７キロワットで発電した電力は蓄電池に充電して駐車場の照明などに利用。システム全体の効率的な運用方法も検討する。実験は太陽光発電装置の架台を製造する奥地建産（大阪府松原市）がパネルメーカーなどと連携して２０１４年３月末まで実施する。
（日刊工業新聞）
