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太陽光パネル:学校発電所、29日に稼働 宝塚

宝塚市は、市立山手台小学校(同市山手台西3)の屋根に設置した太陽光パネルで発生させた電力の全量を関西電力に売電すると発表した。今月29日から稼働予定。年間2万3443キロワット時を発電でき、今年度の買い取り価格(1キロワット時42円)で計算すると、98万円の収入が見込まれる。校舎内で使う電気代を差し引いても半分が利益として残る見込みで、環境教育に活用する考え。【高瀬浩平】

 山手台小は児童数増加により、昨年6月から8教室分の増築工事を進めており、屋根には太陽光パネルを設置した。太陽光パネル設置の事業費は約1300万円。当初は学校内で消費する予定だったが、児童の学習効果を考え、収入がはっきりした数字で表れる売電に切り替えた。利益の使い道は、学校の照明器具のLED化などを検討している。

 市は、従前から太陽光発電装置を保有している市立宝塚第一、御殿山、山手台の3中学校でも売電できるように、計器の交換などの工事費1200万円を13年度一般会計当初予算案に計上している。

 市は「子どもたちがエネルギーについて考えるきっかけにしたい。今後も費用対効果を考えながら事業を進めたい」とした。

(毎日新聞)