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太陽光発電 静岡市、市民出資で 県内初、3カ所で4月開始 NPOと協定

 市民から出資を募り、中小規模の太陽光発電施設を整備する事業を推進するため、静岡市はこのほど、市内のNPO法人などと協定を結んだ。第1弾として4月から、日本平動物園(同市駿河区)や、サッカーJ1清水エスパルスのホーム「アウトソーシングスタジアム日本平」がある清水日本平運動公園(同市清水区)など、市内3カ所で計約150キロワットの発電を開始する。公募型の市民ファンドを活用した発電事業は県内で初めての試み。

 市が無償で提供する公共施設のスペースに、地球温暖化防止活動に取り組むNPO法人と地元企業が共同出資した「しずおか未来エネルギー」(同市葵区)が太陽光パネルを設置し、発電事業を行う。総事業費8000万円のうち、2000万円を市民からの出資金でまかなう。発電した電気は固定価格買い取り制度を利用し、すべて中部電力に売電。利益は出資者に分配する。

 しずおか未来エネルギーは、将来的には太陽光発電だけでなく、小水力発電などの他の再生可能エネルギーの事業化も目指す。また静岡市以外の県内自治体や民間企業などとの連携を目指していくという。

(記事:毎日新聞)