太陽光発電施設が完成 ラジオ送信塔用地 米子
山陰放送(米子市)などが米子市彦名町にある同社ラジオ送信塔用地に建設していた太陽光発電施設が完成した。27日に市内で竣工式がある。全国の放送局では平地にあるラジオ送信塔用地で太陽光発電に参入する動きが出ているという。
送信塔用地で営業していたゴルフ練習場が2010年10月で閉鎖されたため、跡地など約3ヘクタールを活用。ノルウェーのREC社製の太陽光パネル7056枚を設置。出力1・75メガワット、年間発電量は一般家庭510世帯分の消費電力に相当する1840メガワット。総工費は約6億円という。
事業主体は山陰放送などが昨年8月に設立した「BSSエナジー」(職務執行者・CEO、坂口吉平・山陰放送社長)。今春には中国電力への売電を開始し、初年度売上を7800万円と見込んでいる。
県によると、固定買い取り制度を定めた再生エネルギー法による太陽光発電所の建設は県内各地で進んでいるが、施設の完成・稼働にこぎつけたのは日南町、倉吉市に次いで3例目という。
(山陰放送)