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メガソーラー ボタ山跡地に 太陽光パネル6万枚 /福岡

 嘉麻市鴨生と飯塚市筒野にまたがるボタ山跡地に、電気工事などの関電工(水江博社長、本社・東京)が大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設することになった。土地を所有する嘉麻市と同社とが28日、立地協定書に調印した。

 同社によると、約93万8000平方メートルの市有地(一部は民有地)を年間3000万円で20年間借り、太陽光パネル約6万枚を設置。最大出力13・75メガワット、年間発電量1万6020メガワット時は、一般家庭約3000世帯分の年間電力消費量に相当する。総工費約49億円で7月に着工し15年12月に稼働。全量を九州電力に売却する。

 同社は進出理由として、日照量の多い高台に一定の広さの平地を確保できたことや、周囲に送電線が多いことなどを挙げた。また建設地の南西約7キロの同市牛隈(民有地)に16年6月の稼働を目指し、最大出力5メガワットの第2発電所を計画。双方を運営する子会社「嘉麻太陽光発電」(野本健司社長、資本金5000万円)を19日に設立したことも明らかにした。

 関電工は5月に埼玉県白岡市で最大出力1・5メガワット、10月に栃木県上三川町で同1・75メガワットのメガソーラーを稼働予定で、今回が3カ所目。調印した山口学会長は「これだけ大規模な発電所を手がけるのは初めて。設備のメンテナンスは地元雇用を考えている」などと語った。

(毎日新聞)