高効率の太陽光発電街灯 立山科学工業開発
立山科学工業(富山市)は28日、高効率の太陽光発電式街灯を開発したと発表した。 上部の表裏に太陽光パネル、下部にステンレス板を配置し、光を反射させることで豪雪や 曇天、梅雨時の発電効率を高め、外部電源なしで夜間に連続点灯できる。4月1日に全国 発売し、積雪地域や日照時間が短い地域を中心に年間100~150基の販売を目指す。
昨年から富山市の自社敷地内や富山県立中央病院、豪雪時の盛岡市などで実証実験を重 ねてきた。構造の工夫で晴天時は上面だけのパネルの1・3倍、雨天時は1・6倍の発電 量を確保。さらに弱い光の小さな電流でも素早く充電できるハイブリッド蓄電システムと いう独自技術を採用し、冬場の日中に豪雪に見舞われても、夜間に15時間程度のLED 照明の点灯を可能にした。
太陽光パネルを備えた街灯は大手電機メーカーが先行発売しているが、ほとんどが太陽 光パネルの片面で発電し、積雪に弱いという課題があった。
富山県総合デザインセンターの紹介で北欧ブランドで活躍するデザイナーの紺野弘通氏 がデザインを手掛けたプレミアム仕様も用意した。
高岡市で建設中の富山第一銀行高岡支店に3台が設置されることが決まっている。将来 的には海外での販売も検討する。値段は1基百数十万円としている。
(北国新聞)