薄膜太陽電池で過去最高の発電効率 シャープなど
シャープやパナソニックなど68社・機関が参加する太陽光発電技術研究組合と産業技術総合研究所は28日、単一の発電層を持つ薄膜シリコン太陽電池としては過去最高の発電効率となる10.5%を達成したと発表した。これまでの記録だった10.1%を0.4ポイント上回った。2年後をメドに発電層を積み重ねて発電効率14%の薄膜太陽電池の開発を目指す。
発電層に直径数マイクロ(マイクロは100万分の1)の穴が開いた蜂の巣状に並んだ構造を採用し、光を効率よく吸収できるようにした。市販の薄膜太陽電池は現在、発電層が2層あるタイプが多い。研究グループは今後、発電層を2層か3層にし、光を発電層に閉じ込める構造をさらに工夫して、発電効率を一段と高める。
(日本経済新聞)