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農地太陽光発電の設備販売

 農業生産法人ルネサンスエコファーム(防府市)は農業向けの太陽光発電設備の全国販売を始めた。独占販売契約を結ぶ九電工(福岡市)が施工する。

 屋根に一定の間隔を空けて太陽光発電パネルを置いて採光性を保ち、その下で養鶏や果樹栽培をする仕組み。昨春、防府市上右田に整備した実験施設ではニワトリの飼育やオリーブの栽培が順調に進んでいる。

 発電した電力は電力会社に売る。農地の規模に応じオーダーメードで受注するが、発電出力250キロワットだと約8千万円のコストがかかるが、年間約1千万円の売電収入が見込めるという。

 九電工営業本部営業三部の本松政敏部長は「農業収入と売電収入を得るビジネスモデルになれば」と期待。ルネサンスの中村鉄哉社長は「国内約40万ヘクタールの耕作放棄地の約10%で活用してもらうのが目標。東日本大震災の被災地でも活用してほしい」と話している。

(中国新聞)