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太陽光発電採用者意識調査で9割以上が購入検討初期から導入意向と回答

 積水化学工業の調査研究機関、住環境研究所は、太陽光発電採用者の2012年度意識調査結果をまとめた。9割以上が一戸建て住宅購入を検討する初期の段階から太陽光発電システム導入の意向を持ち、既に太陽光発電は一戸建て住宅に必要とされる設備になっていた。太陽光発電で良かった点では、光熱費の削減がやや低下して節電・省エネの工夫を楽しむ層が増えた。

 調査は、積水化学の住宅ブランド、セキスイハイムの太陽光発電搭載住宅に2011年1~12月に入居した居住者を対象に、2013年1~2月に実施。1097件の有効回答があった。住宅購入検討初期の意向では「初めから決めていた」の46%と「できれば採用したい」の45%を合わせて91%になった。90%を超えたのは初めてで、前回の2010年度調査では45%、42%の計87%だった。

 良かったこと(複数回答)は、引き続き「光熱費が削減できた」がトップで77%だったが、前回の82%から5ポイント低下。一方、2位の「節電・省エネ意識が高まった」は54%、3位の「節電や深夜電力利用で生活にメリハリがついた」は32%と、どちらも3ポイント増加し、「発電量や天気のチェックが楽しみになった」は27%で4ポイント増え6位から4位に上昇した。

 今回は環境対応車や、電気自動車(EV)と住宅で電気を融通するV2Hについても聞いた。太陽光発電採用者の20%が環境対応車を所有。ハイブリッド車が55%と最も多く、EVとプラグインハイブリッド車(PHV)は各1%だった。しかし次回購入時の検討対象ではEV、PHVとも40%あり、関心の高さをうかがわせた。V2Hは認知度、関心、導入意向のいずれも高くはなかった。

(日経BPフォーラム)