大型蓄電システム設置事業に参画 – 住友電気工業
住友電気工業は31日、風力や太陽光発電の出力変動に対する調整力の性能を検証する事業を開始すると発表した。
両社は、経済産業省が一般社団法人 新エネルギー導入促進協議会を通じて募集する「平成24年度大型蓄電システム緊急実証事業」に共同で応募し、審査の結果補助事業者として採択されたという。
来年度末までに北海道電力南早来変電所に世界最大級の大型蓄電池(レドックスフロー電池、6万kWh)を設置し、風力や太陽光発電の出力変動に対する調整力の性能を検証する事業を開始する。設置工事を完了し、その後3年間で実証試験を実施する予定だ。
本事業で設置される蓄電池はレドックスフロー電池と呼ばれるもので、特長としてメンテナンスが容易で安全性に優れていること、充放電による電極や電解液の劣化がほとんどなく長寿命であること、充電電力量の正確なモニタリング・制御が可能であることがあげられる。
本事業の主な実証項目は、以下の3点。
・蓄電池を周波数調整用電源とみなした周波数変動抑制制御手法の開発
・蓄電池による余剰電力(下げ代)対策運転手法の開発
・レドックスフロー電池の性能評価 等
両社は、両社のもつ技術・ノウハウを結集し、再生可能エネルギーの更なる導入拡大に向け取組んでいきたいとしている。
住友電工 – プレスリリース
http://www.sei.co.jp/news/press/13/prs088_s.html