電機メーカー各社が4~6月の連結決算を発表 – 太陽光市場の現状と今後
国内の電機メーカー各社は31日、3月期第一四半期(4~6月)の連結決算を発表した。
円安の影響もあり海外売上高がアップしたため、全社に共通して増収、損益改善の傾向が見られたが、現地通貨では減益となるなど、依然として電機メーカーを取り巻く環境は厳しいと言える。
以下、国内太陽光発電主要メーカー4社の業績をピックアップする。
京セラ
・売上高 :約3,320億円(前年同期比11.4%増)
・営業利益:約254億円の黒字(前年同期は約20億円の赤字)
・四半期純利益:約348億円の黒字(前年同期比636.5%増)
太陽光発電システムを取り扱うファインセラミックス応用品関連事業
・売上高 :約615億円(前年同期比44.4%増)
・営業利益:約80億円の黒字(〃442.2%増)
シャープ
・売上高 :約6,080億円(前年同期比32.6%増)
・営業利益:約30億円の黒字(前年同期は約941億円の赤字)
・四半期純利益:約180億円の黒字(前年同期約1,380億円の赤字)
ソーラーシステム事業部
・売上高 :約843億円(前年同期比35.7%増)
・営業利益:約68億円の黒字(前年同期69億円)
パナソニック
・売上高 :約1兆8,245億円(前年同期比0.6%増)
・営業利益:約642億円の黒字(〃66.3%)
・四半期純利益:約1078億円の黒字(〃741.8%)
太陽光発電事業を取り扱うエコソリューションズ社
・売上高 :約4,116億円(前年同期比6%増)
・営業利益:約161億円の黒字(前年同期69億円の黒字)
三菱電機
・売上高 :約8,348億円(前年同期比7%増)
・営業利益:約341億円の黒字(〃27%減)
・四半期純利益:約254億円の黒字(〃11%減)
太陽光発電システムを取り扱うリビング・デジタルメディア事業部
・売上高 :約2,185億円(前年同期比6%増)
固定価格買取制度のスタートやグリーン投資減税の適用期間延長などの後押しもあり、産業用太陽光発電システムを中心に、4社とも売上高はアップしている。低価格で一定の品質を保った外資系太陽光パネルメーカーが続々と国内市場に参入している。即納を強みとする海外メーカーに対し、国内企業がどのような戦略を打ち出していくのか注目したい。