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太陽光発電など体験学習 キッザニアがノウハウ提供

 南相馬市に新設する太陽光発電所と植物工場を舞台に体験学習を手がける福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会(東京、半谷栄寿代表理事)は10日、学習プログラムを発表した。「グリーンアカデミー」と名付けて4月に開講し、市内を手始めに小中学生を迎え、高校生や大学生の就業体験の場にもする。

 施設は3月に完成。交流の会は、開講と同時に本部を移転する。プログラムは、太陽光パネルを操作して自然エネルギーによる発電の仕組みや充電、蓄電を学び、乾電池を活用した作品のコンテストなども計画。野菜工場は最新設備で、レタスの水耕栽培に携わる。体験は、作文や新聞にまとめるという。

 職業体験施設「キッザニア」を東京都と兵庫県で運営するKCJGROUPも参加し、ノウハウを提供する。住谷栄之資社長は「子どもたちが元気になれば、市が発展する。全面的に支援したい」と語った。将来は、首都圏や関西から、子どもたちの体験ツアーなども計画したいという。

 利用は無料。運営費は、三菱商事復興支援財団(東京)が3000万円を拠出した他、活動内容をホームページで発信し、法人や個人から寄付を募る。

 半谷代表理事は「子どもたちが力強く成長し生きていくことが、南相馬、福島、東北の復興に役立つ。そういうモデルを作りたい」と語った。

(記事:毎日新聞)