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多結晶シリコン企業の8割が生産を停止、今後の展望は – 中国

 中国工業情報化部は、中国国内における太陽電池の製造状況、統計について発表した。中国と海外の太陽光パネルのダンピング問題が進展する中、太陽光発電市場は年末にかけて順調に回復する見通しという。

 発表された内容によると、多結晶シリコンの国内生産能力は9万トンで、生産量は3.1万トンとなっている。中国国内で多結晶シリコンを生産しているのは約40社のうち8社のみで、多結晶シリコン企業の80%が生産を停止しているという。

 一方、太陽光パネル分野では、今年前半の生産能力は世界の67%となる40GW、生産量は同67.5%となる11.5GWとなっており、うち7.5GWは輸出されている。主な輸出先は欧州だが、日本・米国・インドへの輸出も増加している。

 依然として太陽光発電関連企業を取り巻く経営状況は過酷だが、今後中国国内での発電事業計画の増加に伴い改善されていくのかどうか、大きな注目が集まっている。